物 語
感 想
シリーズついに完結!
人情劇をやりたいという酒の席での盛り上がりが、そのまま劇団結成になってしまったという謂れを持つ劇団。
これにて解散。
後顧の憂いもない。
残念だけど、仕方がない。
殺したはずの母親は生きていた!
保護司田所は実は!
とか、驚きの展開に加え、姉妹二人の恋模様というお約束も忘れず、きっちりすべてにカタをつけたのはさすが。
面白かったなあと、しみじみ余韻に浸れる芝居を観れるのは、なんて幸福なことなんだろう。
作品の面白さもさることながら、役者さんの底力を存分に楽しめたシリーズだった。
特にガヤ四人衆による、出てくる人物はすべて演じてやるぜという迸る役者魂には、圧倒された。
すごい、素晴らしい、そして、面白い←ここ大事。
メインだって負けちゃいないし、ゲストだって当然全力でくる。
熱い。
熱気とパワーのやり場に困った、旗揚げしたばかりの若手劇団のようじゃないか。
全員ベテランなのに!
いい大人が必死で全力で遊ぶ。
それだけで一級のえんたーメインテントになるのだと、その熱さで証明してしまった。
たとえ翌日から二三日寝込むことになっても、今、その場を全力で楽しむのだ。
ありがとう身も心も。
安らかに眠れ。
そして、いつかしれっと何事もなかったかのように復活して欲しい。
大人ですもの。