講談社
05/08/03
1800円＋税
雑貨ライターの著者による、世界のスーパーマーケット紹介本、アジア編。
タイ（バンコク）、大韓民国（ソウル）、台湾（台北）、中華人民共和国（北京）、中華人民共和国（上海）、マレーシア（クアラルンプール）の6都市の現地スーパーで見つけた、キュッチュでチープで可愛い雑貨を写真と文章で紹介。
利用目的がさっぱりわからないものや、いかにもアジアーっ！的なものまで。
欲しいと思うものがいっぱいあって、写真を見ているだけでも楽しい。
アスペクト
08/12/25
1600円＋税
鬼畜による毒舌社会批評論本ついに8巻め。
世の中を斜めに見ることにより、真正面からは見えないことをスパっと斬る！
時に電波を受信しながら語る、2007年後半〜2008年前半。
秋葉原事件、オバマ大統領誕生、中国食品騒動。
清く正しい評論家よりも、電波系鬼畜のほうがよっぽどマトモなこと言っているのが、今の日本の現状なんである。
低いとろからの視点を大切だ。
河出書房出版
04/01/30
1200円＋税
大川興行所属の芸人にして裁判ウォッチャーの著者が、全国の裁判所で傍聴してきたオモシロ事件の数々を一挙公開。
裁判というのは当たり前だが、基本真面目で、真面目が故に面白いこともある。
傍聴好きな人にはいろんな傾向があるだろうけど、この著者はちょっとマヌケな裁判が好きなのかなと思う。
クスリと軽く笑える傍聴記。
実業之日本社
06/11/10
1500円＋税
世界9万5000km 自転車ひとり旅3
自転車で世界一周してしまった著者による体験旅行記。
今回のテーマは食。
世界中で食べたあの食、この食。
特に思いで深かったものを、軽めのタッチで紹介。
タイトルにもなってる洗面器に大盛りにされたヤギ汁は、その匂いや湯気まで伝わってきそうだ。
世界人類に共通していることは食べること。
日本人からみたらトンデモない料理が続々と。
すべて美味しくたいらげる著者には、脱帽です。
WAVE出版
06/09/25
1400円＋税
独身シングルライター。食べていくぐらいの仕事はある、貯金はないけど、なんとか生きていけるはず……と思っていたのに、ある日、すべてが激変した。
母親が亡くなり、葬儀の手配、親戚付き合い、何処にお墓を立てるべきかという、今まで経験したことのない実務がとドドドと降り掛る。
更に、祖母の介護、父親の生活の面倒と重なり、仕事との両立さえ難しくなる。
ナントカナルサ、と気楽に生きていたけど、なんともならないこの現実。
あちこちに毒づいてみるけれど、それでも、時間ばかり過ぎていくだけ。
共感し過ぎて胸がイタイ。
経験を踏まえての提言ではなく、はっきり愚痴のオンパード。
それでも、この本を読んで救われる人も必ずいるはず。
アドバイスをもらいたい人にはオススメできないが、一緒に悩んで欲しい人にはオススメ。
文藝春秋
04/10/15
1238円＋税
女性誌クレアで連載されていた、美容と健康にまつわるコラム。
タイトルの「しんシン」というのは、「心身」のことだそうだ。
心身ともに美しく、健康になるために女優・室井滋が邁進する。
おおまかに分けて前半は美容、後半は健康に関する項目。
実際に室井滋が実践しているので、実用性は高い？
どの項目も、室井滋と施工者の対話形式になっているので、実際自分が体験した時の目安になるかも。
女優・浅野ゆうことの美容対談もあって興味深い。
しかし、足裏マッサージなどはまだ判るが、占いや風水までいってしまうところが、さすがと言うかなんというか……
占いで心の健康を取り戻そうということなんだろうか。
まさに、心身ともに健康に！を目指しているあなたのための本。
講談社
04/02/27
1500円＋税
タイ篇
死体と通訳
壊れたカメラ
逃げたお手伝いさん
アジフライ大勝負
サラエボ篇
中古の防弾チョッキ
戦下の贈りもの
ついに雪の戦場へ
届いた手紙
沖縄篇
独立記念日の夜
若い米兵とケンカ
漫画家・西原理恵子先生と公私ともにパートナー関係を解消。
この本が、コンビの最後の本になってしまって、とても悲しい。
西原先生の冒頭の漫画からして、サヨナラ漫画だし、これで泣くなというほうが無理な話だ。
でも、肝心の本文はいつものようなカモちゃん節だ。
過去のタイ編・サラエボ編と、現在に近い沖縄編。
離婚前の別居時代の沖縄編を読むと、カモちゃんの不安定な心にこちらほうが、激しく不安になってしまうほどだ。
そして、タイ編・サラエボ編は、戦場カメラマンとして活躍していた頃のお話。
活躍などという、華々しい単語が似つかわしくない活動は、いっそカモちゃんにとてもよく似合うと思う。
戦場ジャーナリストの師匠だったのは、イラクで殉職してしまった、ジャーナリストの橋田氏。
不思議なぐらい、橋田氏の事件の時、カモちゃんは何も語らなかったし、マスコミも取材には来なかった。
英雄視して語られる橋田氏よりも、カモちゃんが語る橋田氏のほうが、人間臭くて好きだ。
カモちゃんには、もっといろんなことを語って欲しい。
一人になっても、ずっと。
二見書房
03/12/25
1500円＋税
文壇で三本の指にはいる性の求道者たち。
それぞれにアプローチは違うが、作品だけでなく、本人たち自らが体を張っているところが共通している三人。
その三人のよる、Ｙ談。
それ以下でもなく、それ以上でもなく。
ただひたすら、Ｙ談を語る姿はまさに求道者という趣で、無垢な美しささえ感じる。
まずは二人づつの対談、最後に三人の鼎談となるのだが、特に濃いのが岩井×森対談。
実践には一歩引いてしまう中村うさぎに対し、この二人はひたすらの実践派なので、対談の内容も実にディープだ。
赤裸々でありながら、どこかまだまだ隠しているところがありそうだと思わせる対談は、Ｙ談に興味のある人はもちろん、その手のものから引いてしまう人にこそ、読んでみてもらいたい気もする。
目ウロコな一冊。
ポプラ社
03/11/25
1450円＋税
現役ライターがwebで連載していた、自身のガン闘病記。今まで、大病一つしたことのなかった著者が、肺癌と告知される。
検査のため入院し、治療のため入院し、時々退院しては大好きなツーリングにも行く。病室では、持ち込んだＤＶＤで映画を観、仕事のレビューを書いたりもする。ガンダムのプラモを作ったり、小説を読んだり、文章を書いたり。
淡々とした日常。闘病記という悲壮感はどこにもない。というのも、あえて普通の闘病記はかかないと心に決めたからなのだと言う。
おせっかいな友人が、（同情を買うような？）闘病記をどうして書かないのかと質問した時に、著者はそう答えた。
発病、闘病した一年間の記録。悟ったわけではない、諦めたわけでももちろんない、ただ淡々と日々を過ごすことは、どれだけ意志の力が必要なのだろうかと思う。
彼の強さを見習いたい。
講談社
02/07/25
1800円＋税
【収録作品】
デカピンでポン！
おもしろくても理科
もっとおもしろくても理科
どうころんでも社会科
もっとどうころんでも社会科
いやでも楽しめ算数
怒濤の虫
それはちょっといやだ
共著の本から、西原理恵子漫画だけを集めた本の第二弾。
本書は上記の本から抜粋された漫画で構成されている。
初期サイバラが終わりかけの時期の漫画たちは、毒舌に辛辣さが加わり、ファンにはたまらん一冊。
共著ではない「怒濤の虫」からもなぜか漫画が収録されているのがちょっと不思議だが（文章を書いているのも、リエゾウ先生なのに）、面白いからいいのだ。
共著の本につけられてても、こうして単独に抜き出してても変わらぬオモシロクオリティを維持しているサイバラ先生はやっぱり、空前絶後のすごい人だと思うのだ。