えっくす
【監督】井口昇
近藤公園 【金剛和雄】金剛家三男
宮藤官九郎【金剛俊介】金剛家次男
皆川猿時 【金剛哲平】金剛家長男
伊勢志摩 【金剛ルリ子】哲平の妻
戸山貞子 【金剛タエ】金剛家当主
宮崎吐夢 【田村】俊介の秘書
猫背椿 【ガッツ】女暗殺者
村杉蝉之介【桜木】殺し屋
宮沢紗恵子【武沢】俊介の秘書
松尾スズキ【ボコちゃん】施設の入所者
阿部サダヲ【ビックちゃん】施設の入所者
池津祥子 【オドちゃん】施設の入所者
荒川良々 【アプやん】施設の入所者
顔田顔彦 【キカッチ】施設の入所者
宍戸美和公【高橋アッコ】施設の代表者
平岩紙 【山下スミレ】施設の職員
田村たがめ【山下由香】施設の職員
金剛家当主タエは、死の床についていた。
もはや、その命は風前の灯火。枕元には時期当主の座を虎視眈々と狙う金剛哲平と俊介、その取り巻きたちがいた。
二人は、タエに気に入ってもらおうと、優しく介護したり、キスを強要したり、いろいろとやってみるのだが、タエは家を出ていった優しい末っ子のことが気がかりでならない。
二人の兄の財産争いに嫌気がさした和雄は、大学の先輩・高橋が始めた私設の養護施設で働くことにしたのだ。誰かの役に立ちたいという思いで来た和雄だったが、現実はもっといろいろと厳しい。
入所者たちは、一筋縄ではいかない人たちばかり。こちらの言うことも一切、聞いてはくれない。弱気になった時、職員であるスミレを目撃し、一目惚れしてしまう。
スミレと一緒に働きたい! 和雄はせっせと、入所者たちの世話をするのだ。
やっと俊介&哲平も、タエが和雄を当主にしたがっていることに気づく。二人はそれぞれ、暗殺者と殺し屋を和雄の元へと派遣する。
派遣された暗殺者と殺し屋だが、施設の入所者たちに翻弄されていまう。なんせ、一筋縄では行かない奴らばかりなのだから。
そうこうするうちに、和雄をかばってスミレが大怪我を負ってしまう。スミレが死ぬと連結双生児である由香も死ぬことになる。
世の中、争ってはいけない。愛だ。愛さえあれば、大丈夫なのだ!
みんなの心が一つになった時、世界に愛が満ちあふれ、スミレの命は助かった。
二人の兄も改心し、兄弟仲良くやっていくことになったのだ。
井口さんの映像って、ちゃんと見たのは初めてかも!
あ〜〜〜なんだか、一昔前の大人計画だなあと。最近、障●者ネタもやらなくなっちゃたし。あえて、自分の出ていた時代の大人計画を意識して、この作品を作ったのかなあとも、思いましたが、本当のところは井口さんしか知らないけども。
個人的には、テレビ関係で阿部ちゃんのファンになった人の感想が聞いてみたい。あんな阿部ちゃんでも大好き!と言うのであれば、その愛は本物です。
病に倒れる前なのか、なんかフラフラしているのが、役にあってて素敵だった松尾さん。猫背さんの暗殺者と、村杉さんの殺し屋も非常にヤバイ感じがよかったし、宍戸さんの出で立ちも介護系によくいそうでハマってたし、吐夢さん伊勢さん宮沢さんの小悪党も存在感あったし。
なにより存在感と言えば、入所者の人たちはさすがにすごかった。顔田さんは、アイドルを探せに引き続き、特殊マスクかぶってるし! 男前なのに、なぜに顔を出させてくれない?
そして、金剛三兄弟、濃ゆい上二人に比べて、近藤さんは弱気でさわやか系を好演。近藤さんは、S系な役柄のほうが好きなんだけど、こういういい人っぽいのも似合う。
そして、金剛兄弟の濃さには誰もついていけない。
仲直りのシーンが、何故に、生玉子の口移しなのか!!!!
役者って、本当に大変なお仕事なのねぇと、緑茶片手に遠い目をしたくなった。
なんにせよ、お祭りっぽくて面白い映画。