作品データ

公開日：2007年10月27日
監督　：堤幸彦
脚本　：関えり香/里中静流
主題歌：安藤裕子「海原の月」

キャスト

中谷美紀【森田幸江】
阿部寛【葉山イサオ】
西田敏行【森田家康】
遠藤憲一【あさひ屋マスター】
アジャ・コング【熊本さん】
名取裕子【美和子】
佐田真由美【森田秋子】
カルーセル麻紀【福本千春】
松尾スズキ【中年男】
竜雷太【組長】

試写会

2007年09月21日　スペースＦＳ汐留　堤監督ティーチイン
2007年09月24日　STVホール（札幌）　堤監督＆中谷美紀舞台挨拶
2007年09月27日　名古屋ピカデリー1　堤監督＆中谷美紀舞台挨拶
2007年09月28日　明治安田生命ホール　阿部寛トークショー
2007年09月28日　なんばパークスシネマ　堤堤監督＆中谷美紀舞台挨拶
2007年09月29日　TOHOシネマズ縁井(広島)堤監督＆中谷美紀舞台挨拶
2007年10月01日　有楽町読売ホール
2007年10月02日　一ツ橋ホール
2007年10月03日　よみうりホール
2007年10月04日　一ツ橋ホール
2007年10月09日　ヤクルトホール
2007年10月11日　有楽町読売ホール
2007年10月11日　大阪メルパルクホール
2007年10月15日　文京シビックセンター
2007年10月16日　中野サンプラザ
2007年10月17日　明治安田生命ホール
2007年10月18日　シネ・リーブル梅田
2007年10月19日　福岡明治安田生命ホール
2007年10月19日　愛知勤労会館

映画祭参加

田辺・弁慶映画祭招待　2007年10月4日
東京国際映画祭特別招待　2007年10月22日　TOHOシネマズ 7

見　　所

阿部寛&中谷美紀という、堤組常連さんと堤監督が織り成す、珠玉のワルツ。
とでも申しましょうか。
もはや、ナチュラルを超えた超自然の領域に踏み込むのではと思える主演二人の演技に、渾身の堤節が炸裂。
ペーソスあふれる原作の持ち味を殺すことなく、映画として新しい世界を構築しているのが、素晴らしい。
個人的にもとても好き。
宝物のような作品とは、こういうことを言うのかもしれない。
泣くのもよし、笑うのもよし、泣いて笑うのもまたよし。

あらすじ

goo映画より引用
窓から通天閣の見える大阪・飛田の小さなアパートで、幸江（中谷美紀）は内縁の夫であるイサオ（阿部寛）と暮らしていた。
元ヤクザのイサオはまともに勤めることもなく酒とギャンブルに溺れ、幸江が近所の中華料理屋で働くことで生計を立てていた。
無口で気性の荒いイサオは、ことあるごとに部屋のちゃぶ台をひっくりかえす。
それでも、ひたすらイサオに尽くす幸江の健気さに、隣の住人である小春（カルーセル麻紀）は胸を痛めていた。
一方、中華料理屋の主人（遠藤憲一）は秘かに幸江に思いを寄せて、プロポーズの機会をうかがっている。
そんなある日、幸江の中学時代に逮捕された父親の家康（西田敏行）が出所して、幸江のもとに現れる。
妻に家出された家康は、キャバレーのホステス（名取裕子）を口説いて、その再婚資金を得るために銀行に押し入ったのだった。
イサオは、ふたたび暴力団の組員となる誘いを組長（竜雷太）から受けていた。
と、幸江の妊娠が発覚する。親もヤクザでその血を受け継いだイサオは苦悩のあげく、失踪してしまう。
それでもイサオの子供を産もうと、身重な身体で必死に働き続ける幸江。
しかし、誤って歩道橋から転落した彼女は救急車で病院へ運ばれた。手術を受け、ベッドで昏睡する幸江は過去の日々を思い出していた。
貧乏だった幼い日。父の逮捕後、唯一の友人として励ましてくれた同級生の熊本さん。
覚せい剤に溺れて、自分の肉体を売っていた若き日々。
そんな頃、チンピラ時代のイサオと知りあった。
イサオは、組長に盃を返して小指を詰め、幸江と一緒になった。そして、二人で海に行った幸せな新婚時代…。
意識が戻ったとき、幸江の前にはイサオがいた。「三人で、海へ行こう」イサオの言葉に、幸江は涙が止まらなかった。
半年後、生まれたばかりの赤ん坊と一緒に、海辺でたたずむ幸江とイサオの姿があった。

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