堤幸彦監督の

お仕事【ポケベルが鳴らなくて】

作品データ

放送日:1993年7月期 土曜21時
放送局:日本テレビ
演出 :堤幸彦(5,6,10,11話)
   :雨宮望(1,2,3,4,7,8,9,12話)
脚本 :遠藤察男(全話)
主題歌:国武万里「ポケベルが鳴らなくて」

キャスト

緒方拳【水谷誠司】
裕木奈江【保坂育未】
坂井真紀【水谷梢子】
金山一彦【木戸耕一】
池田聡【水谷和也】
高橋克典【田所恭平】
あめくみちこ【村上真奈美】
谷啓【野崎寛治】
阿木燿子【水谷麗子】

見  所

裕木奈江を葬り去ったという、伝説のドラマ。
この一作で、うざい女、計算高い女という烙印を押されたのだから、フィクションの世界の力は恐ろしいと、肝に銘じるべきである。
まあ、もともとそういう素地はあって、不幸にもキッカケになってしまっただけなんだろうけど。
今はなき“ポケベル”という通信手段が、重要な役割を果たしていた不倫ドラマ。
一方的な連絡しかできないポケベルが、不倫の恋を盛り上げていたのは間違いなし。
堤監督はメインではなく、サブ担当。
この頃から独特のカメラワークは高く評価されていたそうです。

サブタイトル

第1話:出逢ってしまった
第2話:風邪が移るまで
第3話:初めてのキスなのに
第4話:もう戻れない
第5話:侵入者
第6話:別れの決意
第7話:…わたしの父なの
第8話:さよならが言いたくて
第9話:外泊
第10話:…泥棒!
第11話:離婚届け
最終話:…大好き!

あらすじ

保坂育未は、幼い頃に父と死別し、忙しい母に構われず寂しい少女時代を過ごした。
恋人の田所恭平の浮気を知った育未は、激しく傷つき、その直後知り合った水谷誠司と不倫の恋に堕ちてしまう。
水谷誠司は、ごく普通のサラリーマン。妻と息子と娘を愛する普通の男だったはずなのに、育未との関係に溺れ、次第に家庭を顧みなくなってしまう。
水谷との不倫関係にのめり込む育未だが、水谷が高校時代の親友の父親だと知り、苦悩する。
育未に夢中になった水谷は、ついには家を出てアパートで一人暮らしを始めてしまう。
そして、妻に渡した離婚届け……
それを知った育未は、水谷の妻に会いにいく。離婚だけはしないでくれと。
自分は母子家庭で寂しく育ったので、誰にももうそんな思いはして欲しくないと。
しかし、水谷の妻も水谷にはもう愛想が尽きていたのだ。
育未は、突然姿をくらます。
育未に去られた水谷は、その時初めて育未のポケベルを鳴らすが、そのポケベルはなぜか水谷の家のタンスから鳴り響いていた。
ポケベルと一緒にあったのは、別れを告げる育未の手紙……
水谷は家に戻るが、そこにはもはや自分の居場所はない。
一方、育未は海外でたくましく働いていたのだった。