放送データ

放送日：2000年3月31日 21時
放送局：TBS系
演出　：堤幸彦
脚本　：清水東
原作　：手塚治虫

キャスト

本木雅弘【ブラック・ジャック】
中山紗央理【ピノコ】
中山詩央理【ピノコ】
永作博美【佐山玲子】
三嘴要介【佐山努】
白竜【白木秀一】
吹越満【松崎五郎】
柴崎コウ【戸山啓子】
赤坂七恵【井上真智子】
岸辺一徳【諸岡修二】
升毅【課長】

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ブラックジャック [DVD]
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見　　所

堤監督がやってみたかった！
というリアル手術シーンのある医療ドラマ。
手塚治虫のブラックジャックということで、原作ファンが山ほどついているドラマだけど、本木雅弘の主役起用は正解では？
漫画そのものというか、漫画以上のハマリ役で、もっくんを見るだけでもこのドラマの価値はあるかも！
ああ……いやいや、一応、ここは堤監督ファンサイトなので、堤監督の素晴らしい演出をご覧下さい！と言わずばなるますまい。
堤さんがこだわった手術シーンに双子のピノコという秀逸なアイデア。
堤ワールドの新境地、とくとご賞味あれ。

あらすじ

無免許の天才外科医・ブラックジャック（本木雅弘）は法外な手術費とひきかえに、どんな難しい手術でも成功させてしまう。
ある時、BJは警察に追われている血まみれの男・松崎（吹越満）を２億円で救う。
松崎を追っている女刑事・玲子（永作博美）はBJを逮捕しようとするが、天才外科医としての顔を知り、見逃す代わりに、心臓病の息子・努（三嘴要介）の手術を依頼する。
玲子は、病院ぐるみで行われている違法臓器移植を摘発しようと、潜入捜査をしていた。
だが、決定的証拠を掴んだと思った時、BJの目の前で射殺されてしまう。
自分の心臓を息子に移植して……と言い残して。
その病院の、心臓病の病院長・諸岡（岸辺一徳）の移植手術を依頼されたＢＪは、諸岡が見捨てて死んだボディガード・白木（白竜）の心臓を移植する。
手術は成功するが、白木の怨念が取り憑いた心臓は反乱をおこし、諸岡は心不全で死ぬ。
努の手術は無事、成功した。
母の残した心臓を持った努は、力強く生きていくとBJに誓う。

感想

キャスティングの勝利！といっても過言ではないかもしれない。
本木くんのＢＪは、まさに漫画の世界から抜けしてきたみたいだ。素晴らしい！
これも、ある意味コスプレドラマなのかもしれない←参考例・月下の棋士。
双子のピノコのアイデアにも、うならされました。
しかし、あの二人同時の演技は、今は亡き劇団・惑星ピスタチオのお家芸なのだが、監督は見たことがあるんだろうか？
まあ、誰かが思いついたってことは、別の誰かが思いつく可能性があることだから、別にいいんだけど。
堤演出。
演出のことについては、あまりよくわからないのだけど、やはり、堤監督といえば独特といわれるカメラワークであるのかな。
カメラが、世界を切り取る道具であるとしたら、堤監督のそれは普通の角度ではなく、別の世界を映し出しているのだ。
今回、ちょっと思ったんだが、堤監督の画の中には、人物が単独で映る割合が多くないだろうか。
このあたり、おいおい考えてみたい。
相変わらず色合いは最高。
ブルーレンズを通していると思うのだが、なのに、どうしてああも印象的な鮮やかな色になるんだろう。
評判もいいことだし、堤監督での続編を望む。