放送データ

放送日：2003年03月28日
放送局：TBS
演出　：堤幸彦
脚本　：宮藤官九郎
主題歌：SADS「忘却の空」

キャスト

長瀬智也【真島誠】
加藤あい【渋沢光子】
窪塚洋介【安藤崇】
佐藤隆太【マサ】
妻夫木聡【サル】
阿部サダヲ【浜口巡査】
きたろう【吉岡刑事】
森下愛子【真島リツコ】
西島千博【尾崎京一】
池津祥子【ジェシー】
峯村リエ【キャシー】
横山剣【剣さん】
RIZE【雷図】

見　　所

復活！
堤幸彦の名を不動のものとし、宮藤官九郎を世に出し、イケメンドラマの先駆けになったIWGPが帰ってきた！
連ドラからSPへの繋がりも完璧で、ブランクをまったく感じさせない堤さんの演出が花丸。
連ドラファンだった人も、初めて見る人にも、面白く見れると思う。
ある意味、堤ドラマの集大成的作品。
脇でチョロチョロやってる小ネタも見逃すな！

あらすじ

池袋カラーギャグ抗争から三年。真島フルーツは取り壊され、マコトは軽トラックでの果物移動販売をしていた。親友・タカシはＧボーイズのキングを廃業し、なんとラーメン屋（王様ラーメン）を開いている。店はバイトにまかせ、自らは究極のダシを求めて、世界放浪の日々である。
Ｇボーイズに対抗し続けるブラックエンジェルスは、池袋東口のバレエラーメンをオープンし、ＯＬ達のハートをゲットしている。そんなある日、王様ラーメンが立ち退きを迫られる。貸ビルのオーナーであるサルは、バレエラーメンと契約を交わす意向だと言う。マコトが間にはいり、美味しいラーメンを作ったほうが、営業できるようになるという約束を交わす。
マコトの友人マサは、マコトの名を騙りナンパをしていたが、うまくいかない。そんなおり、自分たちをモデルにしている小説がベストセラーになっていると知り仰天する。作者は、病院に入院しているはずのヒカル子。
マコトはマサに誘われて、今ブクロで一番イケてるバンド雷図のライブに行く。ライブ冒頭で鳴り響く音に魅了され、観客が次々に失神していく。マコトもその音に衝撃を受ける。
ボーリング場で雷図のメンバーと偶然あったマコトは、なんとなく仲良くなってしまう。雷図のプロデューサーであるスライとボーカルのジェシーには何かマコトに含むところがありそうだ。
果物を販売しているマコトのところに一人のホームレスが依頼にくる。夜中に襲撃され骨を折られる事件が続発しているというのだ。今や、家もなくなり車で寝泊まりしていたマコトは、ホームレスたちが自分のために作ってくれた段ボールハウスに感激し、事件解決を誓う。
ホームレスのリーダーは、元キャバレーバンドのケン。ケンには結婚を誓った女がいたが、女は行方知れずになってしまった。だが、昔の恋人とケンは再開する。なんと、それはマコトの母リツコで、ケンはマコトの実の父親だったのだ！
そうこうしているうちに、ホームレス狩りの犯人はマコトに脅迫メールを送ってよこした。ジェシーを返して欲しくば、とある場所に来いというのだ。駆けつけたマコトの前に現われたのは、雷図のスライとジェシー。襲撃事件の犯人は二人だったのだ。
究極の早い音に取り憑かれてしまった二人は、骨を折る音を録音し、それをライブに使っていたのだ。
雷図のライブに乗り込んだマコトは、ライブの最中に自分の腕の骨を折り、無関心な観客を興奮の渦に巻込んだ。
世界放浪の旅から戻ってきたタカシのダシで、キングラーメンは勝利。そのまま西口で営業を続けることになり、マコトは新居が見つかり、この町を離れることになった。
だが、その新居は目と鼻の先の近場。結局、池袋から離れられないマコトは、今日もまたトラブルシューティングに精を出すのだ。

感想

長いよ！
いや、原作は「骨音」なので、決して長い話ではないのだけど、長い話じゃないからこそ、いろんな脚色部分が多くなるんだよなあ。
でも、これに関して言えば、それはあんまり成功しているとは言いがたいじゃないだろうか。宮藤さん好きだから、面白かったと言いたいけど、なんだか、ものすごーく間延びしている感じがするよ。
ＩＷＧＰの売りであった、スピード感があんまりなく、がっかりというのが、本音。
過去の登場人物も全員出さなきゃいけないから、そのせいで無用な柄ピソードの羅列になったんだろうけど、そういう意味で言えば、宮藤さんの努力の後が垣間見れて涙。
しっかし、マコト父のエピソードはいらないんじゃないかなあ。原作とドラマはまったく別物（今となっては）だけど、父登場はちっとやりすぎな気がしました。堤さん的にはＯＫなんすか？
そこんとこが、どーしても気になって、イマイチ楽しめなかったというのもあり。
あと、長瀬智也ってこんなにうざったい役者だったか……。これも、堤さん的にはＯＫなんすか？

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