放送データ
放送日：2005年03月27日 20時
放送局：ＷＯＷＷＯＷ
演出 ：堤幸彦
脚本 ：石川雅也
原作 ：京極夏彦
主題歌：安藤裕子「星とワルツ」
キャスト
渡部篤郎【又市】
小池栄子【おぎん】
大杉漣【治平】
吹越満【山岡百介】
嶋田久作【笹森欣蔵】
遠藤憲一【田所真兵衛】
関連商品
巷説百物語 狐者異 [DVD]
2005/11/26発売 4935円
見 所
堤監督、初時代劇！
とはいえ、がっつり時代劇ではなく伝奇ものだし、憑き物落としの話だし、いつもの堤節はそこここに散見されるし、なにより主役が渡部さんというあたり……
堤作品ファンならば、ちょっと苦笑しつつも楽しめると思う。
難解で何回読んでも理解しづらい巷説シリーズを、ちゃんと噛み砕いて自分の色に染め上げているあたり、さすが堤監督。
原作通りに映像化したんじゃ、堤さんが撮る必要ないもんね。
暗い江戸の町とアップテンポな現代感覚が奇妙にマッチしている、独特な作品。
あらすじ
江戸の町。
何度殺しても生き返ると噂される大悪党祇右衛門が、また斬首される。
殺しても死なない、それはすでに人間ではなく妖怪……狐者異。
狐者異に取り憑かれたくなければと、魔除けの札を売りさばく小股潜りの又市（渡部篤郎）の横を、怪異収集家の山岡百介（吹越満）が考えごとをしながら歩いていく。
百介が向かっているのは、祇右衛門の首が晒されている処刑場。死なない妖怪と言われている祇右衛門の首を一目見ようと、向かっているのだ。
途中、百介は義太夫人形を操っている妖艶な美女・山猫廻しのおぎん（小池栄子）に目を奪われる。
処刑場についた百介は驚く。祇右衛門の首の前で手をあわせているのは、おぎんではないか。彼女は祇右衛門を御用にした奉行所与力の笹森欣蔵（嶋田久作）が現れた途端、影のように消える。
彼女のことが気になる百介は、たまたま同じ貧乏長屋に棲んでいる事触れの治平（大杉漣）から、おぎんの事情を聞く。
おぎんの家族は祇右衛門に皆殺しにされていたのだ。
そんなおり、祇右衛門の首が消えたという噂がたつ。
妖怪狐者異は再び、蘇ったのか。
「御行奉為」
希代のペテン師又市が行う憑き物落としの仕掛けが、ついに始まる……