放送データ
放送日：2004年07月21日 21時〜
放送局：TBS系
原案 ：堤幸彦
演出 ：堤幸彦
脚本 ：蒔田光治
キャスト
哀川翔【黒崎五郎】
真田佑馬【四谷進】
春山幹介【大塚学】
杉本彩【四谷美咲】
藤井フミヤ【大塚芳樹】
杉田かおる【大塚日出子】
小橋賢児【駒田耕平】
金田明夫【上村刑事課長】
永作博美【中尾洋子】
関連商品
四谷くんと大塚くん ~天才少年探偵登場の巻
2004/11/26発売 4935円
見 所
天才少年とダメ刑事が事件を解決するというのは、ダメミスの定番になっているのではありますが、堤演出がここに混ざると、ますますダメミスになっていくような気がする。
見所はズバリ、哀川翔が刑事。
これに尽きる。
しかも、ダメ刑事。
天才少年に振り回される狂言回し役として、最高の演技を見せている。
二人の少年の母親に杉本彩&杉田かおるを配したのも、すごい。
堤さん原案のわりには、堤テイストは薄め？
とにかく、ダメミス&バカミス。
あらすじ
「麻薬を売っている親分と子分のヤクザがいました。親分は子分を指して『あれは私の息子だ』と言いました。そこで子分に『あの人はあなたのお父さんですね』と聞くと『とんでもない。違いますよ』と答えました。さて、こんなことがあるのでしょうか？」
という犯人からのクイズが、警察署長にかかってきたが、署長こ答えることができず、監禁されていた女は殺されてしまった。
女が殺された場所で、密かに実験をしていた天才少年四谷くん（真田佑馬）と大塚くん（春山幹介）は、自分たちが事件に無関係だと警察に言いに行くついでに、ちょっとボケてる黒崎刑事（哀川翔）に事件解決を手伝わせてくれと訴える。が、黒崎は笑って取り合わない。
そうこうしているうちに、二回目のクイズ電話がかかり、そのクイズを四谷くんと大塚くんが解いてみせる。そして、なぜか電話の向こうで塾の同級生・鮎川（森本更紗）の声がした。鮎川は犯人に誘拐されていたのだ。
鮎川の監禁場所を突き止めた二人だったが、逆に犯人に捕まってしまう。得意の頭脳で監禁場所を抜け出した三人は途中で、黒崎の同僚の中尾刑事(永作博美)と出会う。中尾刑事の自宅に連れてこられて一息ついた三人だが、実は中尾刑事こそ、警察内部の情報を犯人に流していた、ヤクザの女だったのだ。
三人は、偶然持っていた黒崎の手帳を中尾の車の中に落とし、そこに監禁場所のヒントを書いた。黒崎はそれに気付き、助けにくるが、逆に中尾に捕まってしまう。しかも、ヤクザは証拠堙滅のため、手下ごと監禁場所を爆破するとう。どうする？
得意に頭脳で危機を乗り越えた天才少年少女たちは、ヤクザと中尾の逮捕を演出。黒崎との腐れ縁も、まだまだ当分続きそうだ。
感想
こまっしゃくれたガキと大人げない大人という、黄金パターンに堤演出が冴え渡った傑作だと思います。
異論反論は、わたしの聞こえないところで申し立てて下せい。
トリックの蒔田さんの脚本は、相変わらず甘いなあと思うとこも多々ありだけど、漫画ちっくな本作にはすごくあっててグー！
永作博美も可愛かったから、それでいいのだ。
キャスティングがまた絶妙で、堤作品常連の役者さんが脇でちょこちょこ出ているのも、マニアの楽しみの一つである。
杉本彩と杉田かおると藤井フミヤと哀川翔が、同じ画面にいるというのも、ちょっと枯れた豪華。
貝塚遺跡に歌声行進は「ピカ☆ンチ」のセルフパロディ？ 偶然かもしれないけど。
ファミリー向けに作ったのか、流血がなかったのも、ポイントかも。トリックは以外と残虐シーンがあったので。
ああ、やはり、堤さんはオーソドックスよりも、コネタ満載のコメディのほうが好みですわ。