| ■ 小 説 ■ |
彼女は一人で歩くのか?／森博嗣 最近、なかなか小説が読めなくなってきているのだけど、森博嗣の新シリーズだけはスルッと読めてしまう。マガタシキとは何者なのか？ 近未来における「生きている」とは何かの物語。人魚の眠る家／東野圭吾 こちらも「生きている」とは何かという物語。肉体の死と魂の死と記憶の死と。諦めることと諦めること、諦められないことの間の切なさよ。いい小説だと思います。メアリー・スーを殺して／乙一 乙一と乙一から派生した別名義の作品を一冊にしたもの。名前と作風に関係があるのかないのか、ただそこにあるのは「面白い物語」だけです。 |
| ■ ノンフィクション ■ |
『罪と罰』を読まない／三浦しをん 他 ノンフィクションカテゴリにいれていいのか迷うけど、名作を読まないで語るという、ものすごい発想から生まれた企画。さすが作家集団、読んでなくても、それなりにちゃんとした物語を紡いでしまうのがすごい。少年の名はジルベール／竹宮惠子 少女漫画の戦いの歴史。竹宮惠子と萩尾望都。少女漫画界のレジェンドは、ライバルにして親友。今の少女漫画の多様性の礎を築いた二人の物語。世界の不思議な図書館／アレックス・ジョンソン 世界の図書館の写真集。形は違えどそこにあるのは、本が読みたい読ませたいという気持ち。 |
| ■ コ ラ ム ■ |
とことん板谷バカ三代 オフクロが遺した日記篇／ゲッツ板谷 板谷家の終焉。かと思いきや、板っちに妻と息子がいたとかぁぁぁぁ！いろんな意味で驚愕した一冊。今はもう記憶の中にしかない、楽しいあの頃を振り返る。鴻池剛と猫のぽんた ニャアアアン!／鴻池剛 友人から押し付けられた子猫と暮らし始めたのだが、その猫はただの猫ではなかったのです。もう、とにかくパワフルなぽんたに振り回される著者が面白すぎる！倒れるときは前のめり／有川浩 有川さんは本当にまっとうな人なのだと思う。これからもずっと、まっとうなまま、いろんなモノと戦っていって欲しいです。 |