| ■ 小 説 ■ |
模倣犯 宮部みゆき うぬう、いろんなとこで本年度の最高作と言われているので、はずしたかったのだが、やはり、はずすわけにはいかないっす。巧みな構成、品のある文体、見事なキャラ造形、そして、なにより、小説の中に込められた強烈なメッセージ。本当に、宮部はすごい！！！！続巷説百物語 京極夏彦 今年は「ルー=ガルー」も出たし、「怪談シリーズ」最新刊も出た（まだ読んでない）が、個人的好みでは、やっぱこれだな。あれだけ完璧な最終回にも関わらず、続編が連載中というのも素晴らしい。天帝妖狐 乙一 最後にどれにするかすごーく迷ったんだが、きっと02年にブレイクするだろうという予想の上で、これ。先が楽しみな作家でもある。 |
| ■ ノンフィクション ■ |
栃木リンチ殺人事件 黒木昭雄 ノンフィクションライターのすごさを、まざまざと見せつけられたような気がした作品。もちろん、ここに提示されている事件の真相は、綿密の取材によってたつとはいえ、本当かどうかは当事者しかわからない。だが、今まで世間に隠れてたいた真実を見つけ出したのは、すごいと思う。孤高の桜 井上佳子 この本を読んですぐ後に、ハンセン氏病の悪法撤廃があった。こういう本を読むと、つくづく、無知は罪だと思うっす。ブレンダと呼ばれた少年 ジョン・コラピント もう、なんつーか、「事実は小説よりも奇なり」という感じか。人はいつから男になるのか、女になるのか。思えば、恐ろしい話でもある。 |
| ■ コ ラ ム ■ |
中村うさぎ 人生張ってます 中村うさぎ 女傑・中村うさぎが、各方面の女傑と語りあかした、対談集。癒しというのなら、これ以上の癒しはないだろう。冷暗所保管 ナンシー関 ワタクシ的には、りえぞー先生と同じく、はずれなしで安心して読めるコラムニスト。はあー、癒されるー。板谷バカ三代 ゲッツ板谷 これもすごーく悩んだんだが、これに決定。リエゾウ先生の漫画でも、かなりの加点。きっと、今年もおもしろい本を書いてくれるに違いない。 |