| ■ 小 説 ■ |
三億を護れ！ 新堂冬樹 今年はけっこう新堂冬樹にはまった。まだ、読んでない本もいっぱいあるので、楽しみに読みたいっす。宝くじマニア必見。当たった後のことを考えて、宝くじを買おう。宗教が往く 松尾スズキ まあ、今年出た本ではないのですが……。五年越しの超大作の完結と言うことで、お祝いを兼ねて。コラムニストとして評価の高い松尾さんですが、小説はまあ……でも、けっこう面白かったとは思いますです。かめくん 北野勇介 これも今年出た本ではないですが、火星で宇宙人と闘うために作られたカメ型ロボットの地球での生活を綴った連作州。ごく普通の話なのだが、なんだか泣けるっす。日常こそ究極の非日常なのだと教えてくれる本。 |
| ■ ノンフィクション ■ |
イラクの中心でバカと叫ぶ 橋田信介 イラク取材中の襲撃で殉死したジャーナリストの本。橋田さんは、自分の好きなジャーナリストたちの先輩でもあったので、すごく感慨深いです。健康帝国ナチス ロバート・Ｎ・プロクター 実はナチスは、自国民に健康を強要していた！ 人種優劣思想の行き着く果ての悪夢。ユダヤ人狩りよりも、健康帝国を作ろうとしていたという思想のほうがなんだか怖い。もちろん、行きすぎでない健康思想はいいことだけど。自分の顔が許せない! 中村うさぎ×石井政之 コンプレックス克服のために整形をした中村うさぎと、生まれつき顔にアザがあるため否応なしに顔に向き合うハメになった石井氏の対談集。肉体感覚を喪失した人にこそ、読んで欲しい本。 |
| ■ コ ラ ム ■ |
情熱チャンジャリータ ゲッツ板谷 この人の作品なら何読んでも安心、と思える人は貴重である。ハズレのない板谷氏にバンザイ。続ばらっちからカモメール 鴨志田穰×西原理恵子 鴨ちゃんとリエゾウ先生の共作、今のところ最後の本。二人のファンだった人にとっては、悲しい結末だ。鴨ちゃん、酒やめてくれ……。小生物語 乙一 web上に連載されていたコラム。これを読むと、乙一という人は、とことん変な人だということがよくわかる。ますますファンになりました。 |