| ■ 小 説 ■ |
それでもデミアンは一人なのか?／森博嗣 Wシリーズがキレイに終わったと思ったら、WWシリーズが始まったしまった。現実と仮想空間の区別は、ますますつかなくなっていく。世界はどこへと向かうのか。フーガはユーガ／伊坂幸太郎 誕生日の一日だけ、双子はお互いに入れ替わることができる。酷い目にあっている子供たちが、最後の最後に反撃する。そして、悲しい別れと永遠の絆。二人は一人。一人は二人。営繕かるかや怪異譚 その弐／小野不由美 端正な筆致で語られる、京都の闇。部屋から少しだけ見えるあの女の顔は、顔を見てしまったなら、もう戻れない。恐怖というのは美しいのです。 |
| ■ ノンフィクション ■ |
事故物件怪談 恐い間取り／松原タニシ 怖い話を怖がらない登場人物が一番怖いらしい。事故物件に取り憑かれてしまった芸人による恐怖の記録。樹海考／村田らむ 樹海に取り憑かれてしまったノンファクションライターによる樹海にまつわるアレコレ。バッタを倒しにアフリカへ／前野ウルド浩太郎 やっと読めた。日本では、バッタの研究を続けることができないというポスドクの悲劇に暗澹となる。アフリカに飛び、アフリカでの研究生活と日々。面白いけど、面白いだけで止まってはいけないと思わされる一冊。 |
| ■ コ ラ ム ■ |
「大人計画」ができるまで／松尾スズキ 劇団30周年記念に今までを振り返る。出会い大切さと奇跡。本当によくぞあのメンバーが集まったものだ。中山七転八倒／中山七里 中山七里ができるまで、できてから。なんかもう、恐ろしいほどの生き急ぎ方。小説のネタが一つあれば、作品に仕上がるとか、本当の意味での職業作家。冒険監督／塚本晋也 映画「斬！」撮影日記。監督の今までが語られているファン必携の本。 |