12月に読んだ本
のら猫拳キッズ／久方広之
躍動する猫写真集。暴れ狂う子猫たちの一瞬のポーズはまさにカンフー！　可愛いより先に、よく撮ったなあと言う感心が先にたってしまうけど、でも、すごく可愛い、好き。
心、お金、時間の巡りがよくなる「暮らしのサイクル」の作り方／井田典子
一年を通じて暮らしのサイクルを作りましょう。とタイトル通りの本で、時間とお金に余裕のある人向けかなあ。落ち着いて季節ごとに年中行事や季節の果物でジャム作ったらできたら、いいですよね！　自分にとってはどこかにある夢の国のようでした。
この先には、何がある?／群ようこ
この先には何があるんだろうと思っていながら、今、ここにいる。という、ぶっちゃけエッセイ風自伝という感じで、著者そのものに興味がない人にとっては、それほど……な内容でした。相変わらず、ご家族とうまくいっていないようで、今はもう、どう決着がつくのかを待ってます。悪趣味だけど。
片づけられない人はまずは玄関の靴を数えましょう／井田典子
片付けられない人はまずモノを減らしましょうという、まあ、世のあふれる片付け本と結局は同じなのだけど、その見極めが難しいんだよな。家事は15分単位で動くというのは、片付けられない人間の習性をよくわかってらっしゃる。まずはここから。うん。
元・保護猫と世界一幸せに暮らす方法／主婦の友社
保護猫をもらいうけて一緒に暮らしている13の家族たち、それぞれの物語。うちの猫は自分で保護した野良猫なので、いつも、うちに来て良かったと思ってもらいたいと世話しております。猫は神様の贈り物。猫にとっては、人の手が神様の贈り物であればいいなあ。
大宮エリーのなんでコレ買ったぁ?!／大宮エリー
昨日の自分はすでに他人を体現しているかのようなお買い物エッセイ。掃除をしていると、あの日の自分は何を考えていたのかと目眩がするような品物が出てきたりするけれど、そんな品物たちが続々と登場。旅先のいやげものとか、オモシロ系おもちゃとか、便利系アイテムとか、派手な服とか、忸怩たる思いでそれを眺める自分もちょっと好きでしょう？
ある日突然、慢性疲労症候群になりました。／ゆらり
何をやっても疲れやすくて、何かの病気かな？とか思ってた自分を張り倒したくなりました。慢性疲労症候群という病名がついているけれど、「疲労」なんて生易しいものではなく、常に頭の上に象が乗っているような状況で、冷蔵庫を開けることすらできず、布団から起き上がれず、ただただ風で揺れるカーテンを眺めていることだけが心の慰めとか、可愛らしい絵柄でかかれる壮絶な闘病記は二の句が継げなくなるほど。誰でもかかる可能性のある病なので、知っておくことは大切だと思います。
人間レンタル屋／石井裕一
自分貸します。 日常に自分以外の「誰か」が必要になる状況での人材派遣を請け負う著者による依頼の実例エピソード。披露宴の客代行、地下アイドルのファン代行、リア充パーティーの客代行、果ては長期に渡る父親代行とか、世の中ニーズがあればなんでもビジネスになり、そのビジネスの中にも情が絡んでくる。世の中は広くて切なくて面白いなあ。
星野源ふたりきりで話そう／星野源
週刊誌AERA連載の対談集。主にエンタメ業界で活躍している人で星野さんが会いたいと思う人と二人っきりの対談なので、ほわほわした良い雰囲気が全編にあふれていて、対談相手のファンとしても本音トークが楽しいです。しかし、なぜか書籍ではなくムックとして出版されているので、A4サイズのペラペラで本棚に収納するには不向き。読み捨てするには惜しい内容なだけに、せめて文庫として再販希望。
それでもデミアンは一人なのか?／森博嗣
美しい幕切れだったWシリーズなのに、え、今度はWWシリーズ！？　ドイツの片田舎で暮らす日本人夫婦に元にウォーカロンの青年が訪れる。デミアンは一人なのか？はそのまま、ロィディは一人なのか？に繋がるのだろう。京都事件の謎、進化し続けることの意味、人間と人造生命とロボットとネット上の人工知性、我々はどこへと向かうのか。まだ、彼らの物語が読めることが嬉しい。